アニメ映画 ドラゴンボール超 スーパーヒーロー 感想
アニメ映画
ドラゴンボール超 スーパーヒーロー 感想
かつて少年時代の「孫悟空」
その少年たった一人に
壊滅させられた…
悪の組織・レッドリボン軍
組織の総帥で亡き父のレッド
その意志を継ぎ息子であるマゼンタ
彼はレッド製薬という表向きは普通の
会社と振舞いつつも虎視眈々と
レッドリボン軍(世界征服)
復活のための資金と戦力を集めていた。
彼(マゼンタ)は考えた…
父の仇であり新生レッドリボン軍
(世界征服)の最大の災厄なる敵
「孫悟空」
その災厄を取り除くにはどうすれば…
行き着いた答え ソレは
かつてレッドリボン軍
に所属し 仇敵 「孫悟空」
を極限まで追い込んだ
究極生命体「セル」
を作り上げた
天才科学者・Dr.ゲロ
その孫であり亡き祖父以上の
才能を持つDr.ヘド
彼を仲間に招き入れる事だった…
Dr.ヘド…彼にとって祖父の仇以前に
善も悪も興味なくただ研究開発ができ、
そのための資金援助さえあればよかった
それに加え、マゼンタによる嘘の情報
社長ブルマ博士とその仲間、
孫悟空一派による悪の組織なのだ!
っとまんま自分(マゼンタ)の事を
すり替えた説明…
真偽はともかく、兼ねてよりヒーロー物
が大好き彼(Dr.ヘド)にとって
またとない燃えるシチュエーション!
今、ここに天才Dr.ヘドによる新たなる
最強の人造人間が生まれる
…そして…その影に潜む…
…もう一つの災厄…
…最悪が胎動をはじめた…
3年半ぶりのドラゴンボール超の映画…
3年前、長男と観たのが感慨深いです…
(もう高校生なのでついてきませんが)
今回「スーパーヒーロー」は前回の
映画「プロリー」とかなり
コンセプトが違う
前回が主に悟空(主人公)、ベジータ、
ブロリー3人のサイサ人
を中心に据えたパドル重視物語なら今回は
悟飯(悟空の息子)ピッコロ パン(悟飯の娘)
を中心に据えたキャラ重視の物語である
敵である人造人間(ガンマ1号、2号)
&Dr.ヘド等でおりなすコミカル
な人間模様を中心に、敵味方含め
何処か憎めない 原作ドラゴンボール
初期のイメージに近いほんわかした
雰囲気で話は進んでいく
物語の前半は特にキャラそれぞれ
パーソナルに焦点を当てて
何気ないエピソード(ギャグ)
を交えキャラクター達のやり取りが
微笑ましいです
特にピッコロ パンの師弟関係!…
っというより孫とおじいちゃん
の関係っといた方が近いか…
真面目なピッコロさん(元魔族)
が孫悟飯家のマイペースで少し天然
な所に振り回されつつ
そのお世話に呆れながらも、
満更でもない感じが滲み出ちゃってる
感じが……ピッコロさんの愛らしさがもう!
ピッコロファンにはたまらないです
今作は製作者&原作者の
ピッコロ愛が溢れまくってる作品ですね
もちろん 後半はパドル物ドラゴンボール
としてバリバリ動いてエンタメアクション
として楽しめます
なんせ、基本パドル枠作品なので〜
(自分的には少し違うのですが)
さて 今作「スーパーヒーロー」と
前作「ブロリー」ではアニメーションの
アプローチというかコンセプトがかなり違う
「ブロリー」は その当時で
出来る得る最高のアニメーター達のてによる
バトルアニメーション
(CGを織り交ぜつつも)
を目指した 正にその時点での
東映アニメーションの集大成であり
完成形をみせたのに対して
今作「スーパーヒーロー」は
原作者「鳥山明」の絵をいかに
フル3DCGアニメーションにおとしこみ
2Dの漫画をいかに3D空間の中
違和感なく動かせるかに挑戦しており
それは東映によるアニメの新しい表現の
チャレンジであり可能性を見せてくれた
作品の性質と方向性は違うが
その後 公開された同じ東映の
ザ・ファーストスラムダン
にカテゴリーは近く
コレ(スーパーヒーロー)を踏まえてこその
スラムダンクの表現だと思う
東映の3DCGアニメの技術は 娘が
熱中していた女児アニメ プリキュア
のエンディングの頃から横目に
見ながらもすごいなっと思ってました
1995年に公開した トイストーリー
ピクサーによる昔ながらのアニメーター
の絵作りとは 全く違う
3Dでモデリングしたキャラを
3D空間で実写に近い物理法則で動かす
フルCG 3Dアニメ
そのインパクトに大人も子供も夢中になり
世界中を虜にした正に革新的な作品
その制作には多額の資金が
かかるがゆえにか 日本も遅らせ場ながらも
日本の誇る 人気漫画IPを投入してきた…が…
主に 白組作品 がそうである様に
あくまでもピクサー作品の二番煎じで
キャラをCGで3Dモデリングした作品どまり
良くも悪くも原作の絵とは違う……
原作付きが逆に弊害となり
これではない!感がつきまとう
(作品の出来に関係なく)
だが東映はそのアプローチとは違い
常に原作の絵ファースト
漫画家やアニメーター達が持つ
絵に対する技量と個性そして想い
それを大事にしてきた
漫画&アニメ大国日本
だからこそ突き詰める事が出来えた
2Dアニメ絵(漫画絵)と3D空間の融合
普通(他国)なら発想すらしない 出来ない
理外の理
それ故に唯一無二 の表現力
これぞ ピクサーとは違う日本流 いやっ!
東映流の3DCGアニメ表現の方向性なのだ!
そして その完成系に近いのが今回の
ドラゴンボール超 スーパーヒーロー
なのではっと思います
(ゲーム業界特ではバンナムも頑張ってますが)
っとまぁ色々能書を垂れてますが〜
普通にエンタメとして面白いので
観てください
やっぱ鳥山先生の関わる作品はサイコー
なのですよ←単なるファン目線(^_^;)